- 歯の豆知識 目次
昔入れた銀歯はそのままで大丈夫？
銀歯治療では、メタルクラウン（金属の被せ物）、メタルインレー（金属の詰め物）の他、現在は行われることがなくなったアマルガム充填があります。
以前いれた銀歯の周囲には、不快な症状が起こることがあります。
今回は、想定される症状と、対策についてご紹介いたします。
①銀色に目立つ
銀歯は、光の当たらないお口の中にあるため、大きくお口をあけると黒いスポットとして見えてしまいます。人前で笑うことをためらってしまうなど、コンプレックスにつながることがあります。
②銀歯と接する歯質が黒ずむ
長い間、口腔内で唾液にさらされることで、金属から金属イオンが流出し、土台となる歯質が黒ずんでいくことがあります。
③銀歯をセットした歯の歯肉が黒い
メタルタトゥーと呼ばれる現象で、セットした銀歯から金属イオンが流出し、歯肉に黒ずみが起こることがあります。歯磨き時や、唇を触ったときなど偶然に見つけることがあり、驚かれる方もいらっしゃいますが、銀歯の経年劣化による現象です。
④歯肉のかゆみ、発赤
金属アレルギーがある場合には、銀歯と接する歯肉や舌が部分的に、かゆみや発赤、水泡ができることがあります。以前入れた銀歯であっても、体質の変化などによって症状が発生することがありますので、気になる場合には早めに歯科医師に相談をしましょう。
⑤ガルバニー電流
まれな現象ですが、銀歯が入った歯でスプーンやフォークなど金属を噛んだ際に、ビリっと電気が走るような不快症状が起こることがあります。ガルバニー電流と呼ばれる現象です。
■対策
以前治療した銀歯に不快症状がある場合には、かかりつけ歯科医師に相談しましょう。
白いレジンに置き換える、セラミックに交換するなどいくつかの選択肢があります。
また、水銀を含むアマルガム充填は、除去することで長年の不定愁訴が改善するといったケースもある反面、除去時に微細な水銀が蒸散するリスクもあるため治療の必要性について、当院までご相談ください。