顎がポキポキするのは大丈夫なの?

口を開けたり閉じたりする際に、ポキポキと音が鳴る症状は、顎関節症の疑いがあります。顎関節症には、ポキポキといった雑音の他に、口が開けにくい、口を開けると耳の手前や側頭部に痛みが発生するといった症状があります。

今回は、顎関節症についてご説明いたします。ご自宅で行える対策や、歯科で行う治療について簡単にご紹介いたしますのでご参考になれば幸いです。

 

・顎関節とは
顎関節は、頭蓋骨と、下顎の骨を結ぶ関節のことです。お口を開ける閉じるといった動きの他、重い荷物を持つなど力のかかる動きをする際に、負荷がかかる場所です。

・顎関節症の症状は?
先ほど、簡単に症状についてはお伝えしましたが、顎関節の雑音や疼痛、お口の開閉時の違和感があります。咬み合わせや習癖、ストレスなど複数の原因が想定され、症状が一時的な場合や、周期的に繰り返す方もいらっしゃいます。

・顎関節症の対策
まずはご自宅でできる対策ですが、頬杖や片側咀嚼、歯ぎしりや食いしばりといった習癖を意識的に除去することが必要です。

また、人間のお口は安静にしている場合には唇を閉じた状態でも上下の歯と歯の間に2~3mm程度の隙間が空いていることが正常な状態です。いつでも上下の歯と歯が重なり合っているという状態は、食いしばりが起こり顎関節に負荷がかかってしまいます。

ゆっくりと力を抜いてリラックスをして、普段は上下の歯の間に少しだけ空間をもたせるのが大切です。ちなみに、ガムの噛み過ぎもよくありません。歯に長い間負担がかかり過ぎますし、歯周病がある方などはむしろ症状を悪化させる原因にもなります。パソコン作業や、テレビの視聴、家事の間など、意識的に食いしばりを解消するようにしましょう。

・顎関節症の治療
顎関節症の治療は、歯科医院で対応できます。

基本は、原因の特定や習癖の除去から開始するため、侵襲の大きな治療はありません。

開口時に痛みがある場合や、開口量の制限がある場合には、大きく口を開けた際に3本の指が入るくらいまで、徐々に慣らしながら開口訓練を継続します。

咬み合わせが強い場合や、就寝時の歯ぎしりがある場合には、スプリント療法と言ってマウスピースを装着することで、咬合力を緩和し、顎関節の負担を軽減することもあります。

 

顎の雑音や、口が開けにくい、痛みがあるといった症状にお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。

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