- 歯の豆知識 目次
歯ぐきが下がるってどういうこと?
鏡を見たとき、「前より歯が長く見える」「歯の根元がしみる」と感じたことはあり
ませんか?
それは、歯ぐき(歯肉)が下がっているサインかもしれません。
歯ぐきが下がるとは、歯を支えている歯肉や骨が少しずつ減って、歯の根元が露出し
てしまう状態のことです。
原因の多くは歯周病ですが、強すぎるブラッシング、加齢、歯ぎしり・食いしばり、
合っていないかぶせ物なども影響します。
歯ぐきが下がると、見た目の問題だけでなく、冷たいものがしみたり、汚れがたまり
やすくなったりして虫歯や歯周病が悪化することもあります。
歯ぐきは一度下がると、自然に元に戻ることはほとんどありません。しかし、進行を
止めたり、症状を軽くしたりすることは可能です。
まずは正しいブラッシングで歯ぐきを傷つけないこと、歯周病の治療で炎症を抑える
ことが大切です。
場合によっては、歯肉移植や歯周形成外科といった治療で見た目や機能を改善できる
こともあります。
歯ぐきの健康は、歯そのものを守る大切な土台です。
歯を失う原因の多くは「歯そのもの」よりも「支えている歯ぐき」にあります。
「歯が長くなった気がする」「しみる」といった小さな変化も、放っておかずに早め
に当院までご相談ください。