- 歯の豆知識 目次
歯磨きが風邪予防になることをご存じですか?
実は、お口の中の細菌と風邪やインフルエンザには深い関係があります。
私たちの口腔内には数百種類もの細菌が存在し、その多くは普段は悪さをしません。
しかし、磨き残しや不規則な生活によって細菌が増えると、ウイルスが体内に入りやすい環境をつくってしまいます。
とくに注目されているのが「プロテアーゼ」という酵素です。
これは口の中の細菌が作り出す物質で、ウイルスがのどの粘膜に侵入しやすくなる“手助け”をしてしまうと言われています。
つまり、口腔内の細菌を減らすだけで、ウイルスが体に入り込むリスクを下げられるのです。
そのため、毎日の歯磨きや舌のお掃除、うがいは風邪予防の基本となります。
朝昼晩の歯磨きに加えて、就寝前は特に丁寧にケアすることが大切です。
寝ている間は唾液が減り、細菌が増えやすくなるため、夜のケアによって翌朝の菌量が大きく変わります。
さらに、専門的なクリーニング(PMTC)や定期健診も効果的です。
セルフケアでは落としきれない汚れを取り除くことで、細菌の増殖を抑え、より健康な口腔環境を維持できます。
風邪やインフルエンザが流行する季節こそ、手洗いだけでなく“お口のケア”を意識してみてください。
毎日の丁寧な歯磨きが、体全体の健康につながります。



